はじめてのAQYLA! 使ってみた

AQYLAという絵の具!

こんにちは!
いきなりですが、AQYLAという絵の具、ご存知ですか?

水で希釈して描け、乾くと耐水になる絵の具・・
というと、「アクリルと何が違うの?」という話になってしまいますね。
メーカーのHPを拝見してみましょう!

「アクリル樹脂」と「油」の特性を両方兼ね備えた、様々な素材に描ける堅牢な樹脂「水性アルキド樹脂」を世界で初めて絵具として使用しており、他に類のない美しい発色は、創造を形に変えてくれる、夢のような絵具です。
AQYLA = AQUA(アクア) + ALKYD (アルキド) + TEMPERA(テンペラ)
から名付けられたアキーラは、「水溶性」の「アルキド樹脂」を使い、「テンペラ絵具」のように水性・油性を問わず万能に描けます。

http://gazaizukan.jp/gaz_brandinit.php?brid=4001

アクリルと油の両方の特性を兼ね備えた絵の具、ということですね。
さらに言えば、
・かなりいろいろなものに描けるらしいということ
・油彩やアクリルの上にも描けるということ
・ある程度乾いても、再び水に溶けること
・基本的には、乾くとマット調(ツヤなし)になるということ
・完全に乾くには6週間ほどを要すること
などの特徴があるようです。

使ってみた!

過去には、油彩をはじめ、いろいろな画材にチャレンジし、その上でリキテックス(アクリル)に落ち着いてきたので、今さら絵の具を変える気はありませんでした。
しかし、このところ、アクリルを使った表現に少し限界を感じていた部分もあり、おためしでAQYLA 12色+αを購入!(トップの写真の通りです!)

さっそく使ってみました。
上の写真は、黄色を2色、パレットに出したところ。
出したばかりの絵の具は、なんだかちょっと塩化ビニールのような匂い。
水で希釈すると、本当になめらかで、とても描きやすい絵の具です。水への溶け方も素直な感じ。

表面は、本当にすぐに乾きます。水彩絵の具と変わりません。
でも、重ねて色を置くと、下の色が溶け出す場合もあります。
素早い作業が必要かも?
もしくは、色が溶け出す影響を勘案した制作が必要でしょう。
何層か重ねた後、上の層の絵の具を水で濡らしたクロス等で擦ると、剥がれて下の層が見えたりします。意図的にそういう効果を作り出すのもアリですね!

ひとまずは、作品になるように・・

実際には、キャンバス1枚を潰していろいろと実験をしました。
上の写真は、ひとまずは何らかの作品を描こうということで描いた木の幹。2枚目のキャンバスです。
これは、F0という極小サイズのキャンバスですので、すぐに描けます。
背景の色も綺麗に出てきたので、ちょっと楽しくなってきました。

最終的には、こんな感じに仕上がりました。
アクリルと比べて、色の表現の幅が広いと思います。重ね塗りしても、下の面を完全には隠さない感じがしました。
また、新たに置いた絵の具が周囲とよく馴染んでくれる感じがしました。このあたりは、アクリルとは違い、油彩的な雰囲気なのかなと思います。
はじめてのAQYLAにしては、まずまずではないでしょうか?笑

この絵、ちっちゃいですが、9/11からの個展に展示します!興味ある方は見にきてください。(宣伝:笑)
http://yama-art.blue/山村靖彦-個展2018-feelings

AQYLAの使用感:総括!

はじめてのAQYLAの使用感としましては、

・水での希釈は、大変使いやすい!
・重ね塗り、再溶解などは、慣れれば問題ないです。ツヤなしも案外綺麗!
・重ねた時に、思っている以上に下の色が隠れない。(これは僕は大歓迎!)
・新たに置いた絵の具が、周囲とよく馴染む。

こんな感じでしょうか?
気が付いた点があったら、今後も紹介いたします!