手書きアートをベクターデータ化してみた

こんにちは。
昨年のように、1年間まったく更新なし!という体たらくを繰り返さないよう、早速更新してみました!

昨年、Clip studio paint(略してクリスタ)を導入したので、それを用いて今年の年賀状の丑のイラストをベクターデータにすることにチャレンジしてみました。

Clip studio paint(クリスタ)

クリスタは、イラストやコミックなどを作成するソフトで、もうビックリするほど高機能です。
クリスタ上には、「ラスターレイヤー」と「ベクターレイヤー」という、データ形式が異なるレイヤーが存在します。
同じように描いた画像でも、レイヤーの種類によって異なるデータ形式となります。
ラスターレイヤーに描いたデータは、ペイント系のソフトで描いたデータと同じように、ラスター画像(四角いドット)の集合体による画像となります。そのため、拡大・縮小すると画像の鮮明さが変わったりします。
ベクターレイヤーに描くと、ドロー系のデータ(ベクターデータ)となり、ベクターデータ(画像を点の座標とそれを結ぶ線などの数値データで再現する方式のデータ)による画像が作成されます。基本的に「点」で描いているので、拡大・縮小によるイメージの変化はありません。

ベクター方式で描く代表的なソフトウェアがadobeのillustrator(略してイラレ)です。
イラレで編集できるベクター形式でのイラストデータができれば、どこに出しても恥ずかしくないわけです!

だったら、クリスタのベクターレイヤーに描けばいいのでは? と思いますよね、普通。
僕もそう思っていたのですが、同じベクターデータといってもイラレとクリスタでは異なるようです。
クリスタのベクター画像をそのままイラレで開くことはできないようです。

細かなやり方については、僕よりも詳しい方々が説明されているサイトが多々ありますので、そちらをご参照いただければと思います。
この記事では、ごく簡単な流れだけ紹介したいと思います。

 

出来上がりイラストは、こんな感じ!

早速ですが、出来上がりを見てください。
冒頭の手書きのイラストをトレースして、ベクターデータにしたのが上図です。
雰囲気は全く変わってしまいますが、ここまで変わるとそれはそれで面白いなと、個人的には思います。(笑)
冒頭の手書きのイラストが既にある前提で、制作手順を簡単にご紹介します。

①クリスタで線画を作成

まずは、クリスタで線画を作成します。
下図がその画像です。

 

クリスタの「粗い鉛筆」というブラシで描きました。
線のみですが、この段階では、冒頭の原画の雰囲気に比較的近いですね。
これを、クリスタで.psd形式で保存します。(具体的には「photoshopドキュメント」という形式で保存)

②イラレで編集

psd形式で保存したファイルをイラレで開きます。
オブジェクトを選択した状態で「画像トレース」パネルを開き、諸々調整してトレースすると下図のようになります。

その後、このオブジェクトを選択して「グループ解除」し、「複合パスを解除」すると、

こんな感じになります。
これ、真っ黒ですが、線で仕切られたところは独立したオブジェクトになっていますので、色を変えたりすることができます。
以下は、顔の部分のオブジェクトをグレーに変えてみた様子です。

以降、諸々編集して、イラストを完成させます。

線画は、PSD形式で保存できれば、クリスタでなくてもOKです。
でも、今回のように、原画をトレースする場合は、クリスタは比較的やりやすいかなと思います、個人的には。

こんな感じで、イラスト書き溜めてみようかなと思っています。
そのうち、投稿サイトでイラストレーターデビューするかも(笑)

(参考サイト①)ラスターデータとベクターデータ
(参考サイト②)クリスタで描いたラスターの線画を速攻でベクターに変換する方法